「ときどき、同じ夢を見ます。
私は白ぼんやりとした空間……光源のようなものは見当たらず、太陽はおろか、天井すら存在しないような……不明な要因によって明るさを一定に保ち、影が存在しない、摩訶不思議としか言いようのない空間……その空間のある一点に私は立っていて、目の前には誰かがいる。その人がギラギラした刃物を私に突きつけて絶えず叫ぶのです。私の顔を忘れたか、この薄情者め……と。私は何も言えず黙っていて、そうするとやがて目の前の人影は砕けて、分裂して、消えてゆきます。
たいていの場合、ここで目が覚めます。苦痛ながらに鏡を見ると、そういえばさっきまでのは夢だったなと感じるので、そうしてよくよく思い返すとその夢の人物は私が鏡で見る自分の虚像と同じ姿をしており、その消え方は私が時たま鏡を叩き割る時のそれに似ていると思い出すのです……
」

灯月は鏡を見て爆笑したあとそのまま鏡を叩き割ってそうで良いですね　気持ち悪い人すぎる……