〈櫻屋敷家について〉
櫻屋敷家は18XX年代以降、貿易業で財を成し、豪奢な屋敷を構えた名家である。特に明治から大正期にかけての繁栄が著しく、海外との交流も盛んであった。
櫻屋敷邸の特徴的な桜並木は、取引先の欧米人をもてなす際に日本らしさや雅な風情を演出するために植えられたとされる説が有力である。
〈現在の櫻屋敷家について〉
栄華を極めたかに思えた櫻屋敷家であったが、19XX年3月、当主・櫻屋敷■■氏の狂死をきっかけに急速に衰退していく。まるで呪われたかのように、一族の人々が次々と不可解な死を遂げ、その数年後には櫻屋敷家の血統は完全に途絶えた。
なお、当主の死に先んじて、櫻屋敷千禽氏と櫻屋敷崇臣氏のふたりもまた、屋敷から忽然と姿を消している。当時、不可解なことにしっかりとした捜索が行われた記録はなく、最終的に「行方不明」として扱われることとなった。状況的に生存の可能性は限りなく低いとされ、今もなお彼らの消息を知る者はいない。
現在、屋敷には誰も住んでいないはずだが、夜ごとに誰かの気配を感じたという証言が後を絶たない。
━━━━━━ 『櫻屋敷家について』より引用
#櫻屋敷
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Comments
26 Mar, 2025, 3:23 pm
文章は @3u74g さんが考えてくれました