ワタシだって、カナエさま、しのぶさま、ツグコのセンパイたちのように、かけがえないイノチをマモるヒトになりたかった…
「サイシュウセンベツのザコあいてにカラダがすくんでマトモにウゴけないなんて、なんのためのタンレン？そんなじゃダレもマモれないし、イノチおとすだけ。キサツやめなよ」
かえすコトバがない…
たすけてくれたオトコのコ…あどけなくみえてもカタナをにぎるテはキサツけんしのだ。
ちょうヤシキにいるシカクない…
「アナタがブジかえってきてくれて、よかった。キサツなんてしなくていい。るすがちなワタシのかわりに、なほ、すみ、きよ、カナヲのそばにいてあげてくれませんか？
タイセツなカゾクいなくなるの…たえられないです。…ケガにんのカンゴはタイリョクしごと。あのコたちにコキュウ、すこしおしえましたがキサツはさせません」
◇◆
「…カナヲ？」
「しっ！サイシュウセンベツいってくる。きめたの」
カナヲからカタナをウバおうとしたが、するりとカワされた。
「いきてかえったら…しのぶねえさんにあやまる…いかせて！」
カナヲ…こんなにイシのつよいコだった？
…とめられなかった。

#きめつのやいば