「ナギ」は元々その名ではなかった。
真希は金持ちだった。
酒を呑み、賭け事したり、
楽しい日々を暮らしていた。
だが、その日々は突如崩れた。
屋敷の中には奇妙な悪魔が何人もいる。
悪魔は言った。
[屋敷は元々我々の物であった]
[貴様らは此処で]
[地獄を味わってもらう]
屋敷の人々は何の事か分からなかった。
だがそれは当然であった。
屋敷は真希たちが建てたのではなく、
真希の先代の者が建てた物であったからだ。
悪魔は勘違いし、
真希を襲った。
真希は人質になり、[小娘を
返して欲しければ屋敷を
我々に渡せ。]
悪魔そう言い屋敷を去った。
真希は死んでしまった。
屋敷の人々にとっては
真希など要らない存在であったからだ。
真希はひたすら助けを待った。
しかし、誰もこなかった。
真希は死んでしまった。
だが、死んだはずの真希は
生きていた。
いや、正確には悪魔になっていた。
真希は絶望した。
屋敷じゃ悪魔など
汚らわしく、醜悪だからだ。
自分がこんなに醜くなって
この姿で生きるなんて真希にとっては
死ぬ方がマシだった。
真希は二度と目を覚まさなかった。
#ナギの過去
The Colors! Gallery moderators will look at it as soon as possible.
Comments
12 Dec, 2022, 7:39 am
@AON_0416
好き?良かった~
こういう物語みたいなの
初めてだから地味に緊張したから
安心したわ