自分の家にこんな地下の部屋があるなんて知らなかった。いや、それより、なんだこのボロボロの男は。僕にそっくりじゃないか。そんな僕によく似た男は、「やめて...僕は何もしないから...乱暴しないで...ッ」と怯えながらも訴えている。「あー見ちゃったんだね」いきなり僕のすぐ後ろから聞き慣れた声が聞こえる。「***ちゃんっ!」男がまるで助けを求むように僕もよく知るその名前を叫ぶ。色々な動揺で胸を強く打ち鳴らしながら振り向くと、声の持ち主であり、僕の同棲相手がいた。「あの、この人だれ?なんかボロボロだし、首輪ついてるし、なにより僕にそっくりなんだけど...」僕は思ったことを全部***ちゃんに投げ掛けた。「どうしよう僕、見つかっちゃった...どうなるの?僕...っ」僕への回答がまだなのにもう一人の似たような僕も質問をぶつけている。「キミ、この子のこと傷つけるつもりないでしょ?」***ちゃんは僕に目を合わせ口を開く。「あ、うん...」「なら、何も見なかったことにしてくれ」***ちゃんは、爽やかともとれる笑顔でそう言った。
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