しのぶねえさんにダマってサイシュウセンベツをうけたこと。ねえさんはきっとおこってる。
「カナヲはスゴいな。わたしはいきのこるだけでやっとだった。オニのクビをかるなんて、わたしは、もうコワくてできない。…とにかく、しのぶさまにあやまろ？」
◇◆
「カナヲ」
ねえさんのカオをまともにみられない…カナエねえさんがくれた【どうか】をにぎりしめていた。
いまはなき【つぐこ】ねえさんたちのタンレンをそばでみ【まね】た。
『カナヲはキサツけんしのサイノウあるかも？』

しのぶねえさんが、わたしにキサツをさせたくないの、しっていた。
けど…
サイシュウセンベツのコトをみみにしたら、いてもたってもいられなくなったの…オモテがでたら『いく』、ウラは『いかない』…いっかい…にかい…オモテがでるまで…
「キサツたいしとなったカナヲへ、ほんじつより、むしばしら【こちょうしのぶ】の【つぐこ】となりなさい。わたしのことは【しはん】とよびなさい。アナタはまだよわすぎる。わたしがじかにケイコをつけないときでも、タンレンなさい。キサツのニンムはしくじればイノチをおとす。できるできないではなく、やるのです。いいですね？」