つづき。 by beru-sisco

「こんな世界、僕が壊してやるから。」
悲しそうに、苦しそうに、震えた声と体で呟いた彼と、両親の、死体。
傘を差し出した青羅の笑顔、朝日、花壇の花、親の亡骸、雨上がりの、たった一瞬の世界だが、寒さで震える藍の目には全てが輝いて見えた
ーーーーーーーーーーーーー
無論、青羅は罰せられた。命を絶たれた。藍へ歪んだ瞳を見せつけていた人も、『こわかったね、』『つらかったね、』
こんな世界も、君がいるなら生きていたいって思えた。でも君がいないなら、自分の心臓は何なんだろう。

消えない絶望の中藍は思い出した。青羅と遊んだある夏の日の夕焼け。

『藍、世界はもっともっと、広いんだ。』「うん。もっともーっと!!たくさん、いっぱい、ぼうけんしてみたいなぁ。」『そんときゃ一緒に、色んなお宝でも盗んでやろうか、…そうだな、うちの家みたいに悪い奴らのお宝とか!!!で、めいっぱいワクワクしよ!』「……せいらといっしょなら、やってみたいかも。」

たかがこどもの冗談、他愛のない夢、でも、その冗談がずっと、藍の頭の中ではループしていた。

せいらと別れて3ねん、13歳になった彼は、そこそこ世界に名を轟かせる怪盗になった。自分に、生きる意味を、世界をくれた、青羅の写真を胸に。
彼がまた、新しい世界を見つけ、少年怪盗団「ゼロ」のリーダーになるのは、もう少し先のお話。

#かいとう0 #かいとう0cs #shoooさく #しょオリ

能力はもう使ってないよ。仲間にもバレてない。

藍は知らんけど実は青羅まだ生きてます。

大分イメソン意識させていただきました、、、

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painted on a Nintendo 3DS
17 Nov, 2019, 7:43 am
00:10

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