それは、あいが10さいのときのこの。 by beru-sisco

富豪の家に生まれた藍は両親含む周囲から虐待を受けていた。虐待とは言っても、精神的虐待が多かった。実は藍には人とは違う能力があったのだ。気をため、少しだけ、他人の動きを不自由にする能力。それは家系故のものらしいが、ずっと昔に途絶えたはずの能力だった。周囲はそれを気味悪がり、羨んだ。藍の周りにはいつも人がいなかった。藍は、愛に飢えていた。
ただ、隣に住む、仲の良かった、10も離れたいとこ、青羅(せいら)がいた。
青羅だけは、藍ととても仲がよかった。
大雨の降ったある夜のこと。藍の両親は庭に藍を連れ出し、殺そうとした。力がこれ以上大きくならないよう、ここで殺してしまおうと考えたのだった。「短い人生だったな」「最期までこんなかぁ」「もう少し、青羅と話していたかったなぁ、」
ーー一瞬。朦朧とする意識の中、自分の首を絞める父の横で自分を見つめる母の後ろに、ひとつ、影がみえた。
藍が気づいたとき、青羅が笑って傘をこちらに差し出していた。
「かぜひくぞ、あい。」

#かいとう0 #かいとう0cs #shoooさく #しょオリ

かなしーー、、つづきます

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painted on a Nintendo 3DS
17 Nov, 2019, 7:42 am
00:07

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