昔、とある人気のないサーカス団に
1人の少年がいました
その少年は人を笑わせることが好きで
いつもピエロとして
人々を笑顔にしていました
ですが、少年のやる事は
全て台本で決められており
いつも自分のピエロを演じられず
いくつになっても
才能を認めてもらえないことに
少年は落ち込んでいました。

ある日その落ち込んでいる少年を
元気づけようと団員が
とあるゲームを紹介してくれました
そのゲームは[デスワールド]
「魔物を倒せばきっとスッキリする」
と言われ、
おそるおそるゲームをやってみました
少年はサーカスで覚えた動きを
巧みに使い、一回のプレイで
レベルを大きく上げていきました
少年はすっかりそのゲームにはまり
サーカスが終わるとすぐさま
ゲームをやりに出かけました
ストレスを発散しに、また
初心者プレイヤーに自分の
サーカス芸を見てもらいに。

月日が経ち、少年は青年となりました
その日のゲームはいつもと違う
雰囲気でした
そう思った次の瞬間…
青年はゲームに閉じ込められて
しまいました
青年は何が起きたのか理解できないまま
まずどうすればいいのか考えました

…いっそこのままでいいのでは？
ここにずっといれば
自分のピエロを永遠に演じられる
誰にも邪魔されずに……いや
脱出を考えるものも出てくるかな
それじゃあ観客が減ってしまう
説得を…いや邪魔をしよう
それでもダメなら_____

ダメだ、何を考えているんだ
人を笑顔にするのが僕の仕事、
なのに…

青年は少し考えた後
脱出をすることにしました。
#DHWD