#shpj
中学の三年間、甘太郎の母親は酒癖が悪く、仕事に帰ってきては酒を飲み、部屋を荒らしていた。それだけで済めばよかったものの、ついには甘太郎に手を出すようになった。最初は打ったり、蹴ったりするだけだったが、エスカレートしていった。背中に何度も熱湯をかけられ、人に見せるには痛々しいほどの火傷ができた。
つらい、腕に傷が何本もできる。もう逃げてしまいたい。

中3の冬、親戚のおじさんの家にかけこんでどうにか酷い日々を逃れる事に成功した。
けど火傷と自分がつけた傷は残ったまま。見せたくない、自分に思い出させないように甘太郎は包帯で自分を守っている...

「どうしてもこれを見せるなら、信用しきれる人がいいな...」