#CMAcyan
その日は、いつもの辛くて苦しいだけの夢とは違った。
意識が浮上していく感覚。…海の底に誰かがたたずんでいた。私のことは見えていないようだ。会ったことはないはずなのに、何故か懐かしく感じる。
「貴方がいつも私を呼んでいるのですか？」「なんのために？どうして私を苦しめるの？」「貴方は一体何者なんですか？」そうたずねてみたくても、声は出ず、体も動かなかった。
ふと、そのヒトが口を動かした。
「何故拒む。何故受け入れない。こちらに来れば、あのような目に遭わずにすむと言うのに。何故…」
眉を寄せながら水面を見上げていた。
いつも聞こえているのと同じ声。…このヒトは私の身を案じている？それこそ一体何故？
聞きたいコトは山ほどあるのに、私の意識は再び微睡みの中へ沈んでいった。

お待たせしましたー！ぎ、ギリギリ11月に間に合いました…質問などございましたら、コメントお願いいたします。