夢に出てきたワンシーン
祓魔師団の中にいる不破くんがある日行方不明になる。祓魔師たちが必死に捜索を続ける中、自分たちの班はついに不破本人を見つけ出すのだが、様子がおかしい。
それは既に死んだ身に悪魔の憑いたただの化け物だった。
姿形も何もかもそっくりな化け物に躊躇いながらもどうにかこうにかそれを退治する。
悪魔に憑かれた人間は息絶えれば骨も残らず灰になる。彼の遺骨も遺髪も何も手に残らぬまま、唯一形を留めていたものが手袋だった。
本部に戻って報告すると、団長に「その形見は東雲に渡してほしい」と頼まれる。広い本部の中、ようやく見つけた東雲に手袋を渡して真実を話した。
彼は悲しいのか悔しいのか、怒っているのか疲れているのか、どれも正解でどれも違うような表情をしていた。
それでも呟いた「そうか」はそのどれもを感じさせないような音で、それがまたさらに悲しかった。
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