#jeweldoll
えうろさんたくオディーンくんお借りした！オディーンくんは誰かが困ると光の速さで駆けつけると聞いて。

はあ、と小さくため息を吐く。
(困りましたわ...これから、どうしましょう？)
「...何か、お困りですか？」
背後から声がして、振り返る。
「いっ、いいえっ......なんでもありませんわ、オディーン！」
...そこには、オディーンがいた。
びっくりして、声がひっくり返ってしまう。
「それより、どうしてここに...？貴方、部屋にいたんじゃ...それに、貴方に悩みを打ち明ける理由はない、ですわ...」
背後にいることに、まったく気づかなかった。心臓がドキドキと大きな音をたてる。いや、人形なのだから、心臓なんてないのかもしれないけれど。
「...私には、力不足ですか？私ではその悩みに力になれないと？」
「ち、違うわ。そうじゃないの。本当よ。これは嘘じゃない。...そうじゃないのよ。」
「...では、なんでしょう？なんなりとお申し付けくださいね？」
(だって、だって。貴方のことで悩んでいるのに、貴方に相談しても意味を為さないでしょう？)

オディくんに借りたハンカチをどう返そうか、どうお礼しようかダイアナは悶々悩んでいそうだなあ...と。